囲碁のルールはあまり難しくありません。
しかし、うまく打つには多くの対局を行って経験を積み、いろいろなことを学んでいく必要があります。
ここに囲碁の奥深さと魅力がたくさんつまっています。
初めて囲碁を打たれる方はこのページで基礎知識を付けてから囲碁きっず2をお楽しみください。
GO スクエアのシステムの開発元 リキネットシステム様の作成された初めて囲碁を打たれる方向けの入門マンガです。
このマンガは次のような方々にオススメです!
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黒番の人は黒石のみ、白番の人は白石のみを置くことができます。
黒が打ったら次は白、その次は黒と交互に手番を変えて1つずつ石を置いていきます。
ただし、パス(着手放棄)した場合は手番が替わるため、同じ色の石が続けて置かれることがあります。
碁石は碁盤の線の交点に石を置いていきます。
将棋やチェスのようにますの中には置くことはありません。
一度盤上に置いた石は動かすことができません。
ただし、相手の石や盤の端に囲まれてしまうと盤上から取り上げられてしまいます。
相手の石や盤の端に囲まれてしまうと、その石は盤上から取り上げられます。
右の図は何れの場合も黒石に囲まれた白石が盤上から取り上げられます。
取り上げた石は「アゲハマ」と言って、碁石を入れている碁笥(ゴケ)のふたに置きます。
アゲハマの石の数は対局終了後に同じ色の地の数から差し引かれます。
石を置くと自分が取り上げられる状態になるところに打つことはできません。
例えば、右の図のように白石を置くと黒石に囲われてしまうため、白は図で示された場所に打つことはできません。
ただし、石を置くと相手の石を取り上げられる状態になる場合は、その場所に打って相手の石を取り上げることができます。
例えば、右の図では白石を置くと黒石に囲われた状態になりますが、同時に黒石を囲うことができるため、白は図で示された場所に打って、黒石を取ることができます。
1手前と同じ盤面になる手を打つことはできません。これは、ずっと同じ手を交互に打ち続けて対局を終了できなくなってしまうことを防ぐためです。
囲碁ではこの状態をコウ(劫)と言います。
コウが発生した場合は別のところに石を置く必要があります。相手が取り返されないように手を打たなかった場合は、次の手番で取り返すことができます。
囲碁では対局終了時に自分の石で囲っている場所(地)の数が多い方が勝ちになります。
たくさん石を取っても地が少なければ負けになります。
囲碁を始めたばかりのときは石を取ることに気が取られてしまいがちですが、最終的な地が多くなるように注意しながら打ちましょう。
自分の地を多くするために、相手に石を取らせるようにする高度なテクニックもあります。
常に盤面全体に気を配って自分の地を増やすにはどのようにすべきかを考えて勝ちを目指しましょう。
相手より先に自分の持ち時間を使い切ると時間切れ負けになってしまいます。
時間配分や残り時間に注意して打ちましょう。
持ち時間の設定はいろいろな方法があり、対局前に相手と調整して決定します。
お互いにこれ以上打っても地を増やすことができないと合意したところで対局は終了します。
相手が打ってきても自分が打つ必要がないと考えればパス(着手放棄)することができます。
両者が連続してパスをした場合はお互いがこれ以上打つ必要がないと判断したとみなして対局は終了となります。
両者が同意して対局を終了した場合はお互いの地を計算して勝敗を決定します。
地の計算は以下のように行います。
計算した結果、地の数が多い手番が勝ちとなります。
地の数が同じ場合は持碁(ジゴ)と言って引き分けとなります。
トーナメント戦などどうしても勝敗を決めなければならない場合、持碁はハンディキャップを与えている白番を勝ちとすることが多いようです。
また持碁にならずに勝敗を決められるようにするため、コミを設定する場合は半目(0.5目)を付けるのが一般的です。
地の計算以外でも以下のような方法で対局を終了する場合があります。
これ以上打ち続けても勝てそうにないと判断した場合は自分の負けを宣言して対局を終了します。
実際の対局では以下のように対局相手へ伝えて投了することが多いようです。
以下のような場合に勝敗を付けずに対局を終了します。
ルールの説明に出てきた以外にも囲碁ではたくさんの用語が使われています。
ここでは代表的な用語を紹介します。
どちらかの対局者に与えるハンディキャップの目数。
同じ棋力の人が対局する場合でも、先に打ち始める黒番の方が有利となるため、現代では白番に6目半程度のコミを与えるのが一般的です。
同じ色の石がつながって囲んでいる部分。
眼を2つ持つ同じ色の石がつながった状態を二眼と言います。
眼が2つ以上ある石は取り上げられることはありません。
1度に1つの石しか打てないため、着手できない両方の点に打つことはできません。
その結果、囲まれることがないため取り上げられないということになります。
2眼以上持った石は「生き」、「生きている」と表現します。
例えば、右の図では白が打てない場所が2つあるため生きとなります。
最終的に眼がない石や1眼しか作れない石は上下左右を囲むことができるため取り上げられてしまいます。
眼がない石や1眼しかない石はセキでない限り「死に」、「死んでいる」と表現します。
死んでいる石を「死石」と言います。
1眼あるように見えても打ち進めると眼でなくなってしまう部分を欠け眼と言います。
例えば、右の図で示した点は同じ色の石で囲まれているように見えますが、打ち進めると黒石で埋めるか、白に打たれることになってしまうため眼になりません。
あと1手で相手に取り上げられてしまう状態をアタリと言います。
例えば、右の図では黒があと1手打つと白を取ることができます。
お互いにあと1手追加すると取られてしまい、取った側の石が生きてしまうような状態はセキと言います。
セキになっている石はお互いに取ることができないため、2眼なくてもそのままの状態で生きとなります。
セキの中の同じ色の石で囲まれている部分があっても、その部分は地に数えません。
例えば、右の図で白から内側の黒を取ろうとしてアタリにしても、白がアタリになってしまうため白から打つと白が損をしてしまいます。
また、黒から白をアタリにしても、黒がアタリになってしまうため黒からから打つと黒が損をしてしまいます。
お互いに自ら損をする手を打ちたくはありませんので、このような場合はセキのままにしておきます。
対局終了後に間違えてセキの石を取り上げてしまわないように注意しましょう。
また、地に数えてしまわないようにも注意しましょう。
お互いに気持ちよく囲碁を楽しめるようにマナーを守って対局しましょう。
対局を開始するときに「よろしくお願いします」、対局を終了したときに「ありがとうございました」と相手にあいさつします。
相手から見て右のふところに差し込むように、自分から見て左上の隅から打ち始めるのは無礼な行為とされています。
碁盤は上下左右対称ですので、どの隅から打ち始めても同じことです。
隅から打ち始める場合は礼儀に従って左上以外から打つようにしてください。
隅から打ち始めたい場合は自分から見て右上から打ち始めることをお勧めします。
中には相手を挑発するために左上の隅から打ち始める人もいるようです。
知らずに打っているだけかもしれませんので、怒ったりせずに広い気持ちで打ちましょう。